- 「住友林業を検討しているけど見積もりってどの段階でもらえるのかな」
- 「住友林業で見積もりをもらったけど何か注意することはある?」
住友林業の見積もりで悩まれている人はいませんか?住友林業は性能と自由度の高い木造住宅を提供する大手ハウスメーカーです。コストパフォーマンスに優れています。ただ、もともとの価格は高めです。だからこそ見積もりが気になる人もいることでしょう。
そこで今回は、次の内容について解説をします。
ココがポイント
- 住友林業で見積もりをもらうまでの流れ
- 住友林業の見積もり内容を解説
- 住友林業の見積もりの注意点
- 住友林業で見積もりがオーバーしたときの対策
住友林業の見積もりが気になっている人は参考にしてください。
住友林業で見積もりをもらうまでの流れ
住友林業では相談の進行に応じて、見積もりを提示してくれます。まずはどの段階でどのような見積もりがもらえるかを確認しておきましょう。
最初の見積もりは早い段階でもらえる
住友林業は早い段階で最初の見積もりを提示してくれます。もちろん営業マンや購入意欲の度合いによって変わりますが、1~2回目の訪問で見積もりを提示してくれるハウスメーカーです。最初に提示してくれる見積もりは「建築資金計画表」と記載がされています。
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建築資金計画表
- 建築工事費と諸費用など
- 補助金
- 住宅ローン借入返済計画
見積もりには、建築工事費と諸費用など必要資金合計の概算が提示されています。補助金は、現在利用できる資金の給付金です。国や地方自治体が政策として行っているので、期限が定められています。「今建てればこれだけの補助金が付いてお得です」「今を逃すと来年はあるかわかりません」などの説明を受けるかもしれません。
「焦らすために」と思われるかもしれませんが、来年あるかはわからないのは事実です。ただ来年は別の補助金が用意されることもあります。気になるときは具体的な条件などを確認しておきましょう。
そのため、2通りの借入金額が提示されることがほとんどです。また、金利も最近の状況に応じた予測で記載されています。変動する可能性が高いです。住宅ローン借入返済計画は、「だいだいこの程度か」ぐらいで確認をしておきましょう。
間取りの作成には5万円が必要
「建築資金計画表」と営業マンの説明を受け納得をしたら次のステップに進むための5万円を支払います。住友林業では、間取りの作成を依頼するために建築工事申込金として5万円を支払うのは有名な話です。5万円を支払うことで、間取りの工程に進みます。
ただ、5万円は設計士が間取りを作成するために支払うお金ではないので勘違いをしないよう注意をしましょう。5万円は建築工事申込金です。地盤調査費用などに使われます。他のハウスメーカーでも必ず必要となる支払いです。
5万円の支払いはクレジットカードや現金で行えます。支払うと、営業マンから間取りの要望を質問されるので、あらかじめ答えられるよう用意をしておきましょう。要望を聞いた営業マンは、希望に近い間取りを数枚用意してくれます。数枚の間取りを確認しながら設計士に伝える要望をまとめるのが一般的な流れです。
次回訪問をすると、設計士が作成してくれた間取りを見せてくれます。最初の間取りをブラッシュアップして、希望の住まいに近づけていきましょう。
建物契約の手付金の支払い
最初の間取りからブラッシュアップを行い、設備の仕様などがある程度決まったら次のステップに進みます。次に進むためには建物契約手付金の支払いが必要です。あらかじめ支払いの用意をしておきましょう。
ココがポイント
- 手付金の相場は50万円~100万円
- 最低でも50万円の支払いが必要
- 別途印紙代の1万円も必要
事前に5万円を支払っているので、最低でも「50万(手付金)-5万(建築工事申込金)+1万円(印紙代)=46万円」が必要です。資金難の場合で100万円の支払いを提示されたときは、50万円にならないか営業マンと相談をしましょう。
手付金を支払うと建築請負契約の契約を行います。そして間取りや仕様を詳しく決めていき、必要に応じて見積もりを確認する流れです。地盤調査の結果がでたら、見積もりの金額がさらにリアルになっていきます。
着工合意前の最終見積もり
着工合意とは、着工をする前に最終確認をする場です。着工確認で合意をしたら、「建築着工合意書」により契約を締結します。最終的な見積もりが提示される瞬間です。ただし、工事が進むにつれ細かい変動があるかもしれません。ただ、おおむねの見積もりはここで提示されます。
よって、この段階では、
- 間取り図面
- 仕様
- インテリア
など、ほとんどの内容がほぼ決まっている状態です。金額が変更する場合は、覚書によって変更されます。重要な見積もりになるので、しっかりと確認をしておきましょう。
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住友林業の見積もりの項目を解説
住友林業の見積もりの項目を解説します。見積もりに記載されている項目は次のとおりです。
- A:建物工事費用
- B:付帯工事費用
- C:設計料・諸手続料
- D:その他の工事費用
- E:その他の費用
- F:諸費用
- G:土地取得費
- H:補助金
A~Dの合計が「建築工事費(税込)」です。詳しく解説をします。
見積もり項目①建築工事費
建築工事費は、家を建てるためにかかる工事費用です。建築工事費では、値引き額も提示されます。主な項目は次のとおりです。
主な項目
- 本体工事費
- 環境設備機器工事
- 提案工事
- 値引き
本体工事費はその名の通りです。環境設備機器工事は、太陽光発電機器に関する見積額が提示されます。提案工事はオプション仕様です。別途付いている見積明細書で、オプションと金額の確認ができます。追加した工事、削除した工事などを確認しておきましょう。
値引きがある場合はここで提示がされます。主な値引き項目は次のとおりです。
主な値引き項目
- ZEH支援特別値引き
- モニター特別割引き
- ご紹介促進特別値引き
- 端数調整
約束した値引き額と相違がないかの確認が必要です。ちなみに住友林業の見積もりで有名だった「きこりん税(諸経費)」は、ここで提示がされていましたが現在は使用されていません。2022年頃から表記されなくなったようです。ただ「きこりん税」が廃止になったからといって安くなったわけでありません。表示がなくなっただけです。
見積もり項目②付帯工事費用
付帯工事費の項目には、地盤改良などの項目が提示されます。主な項目は次のとおりです。
主な項目
- 地盤改良工事
- 屋外給排水工事
- 冷暖房工事
- 小運搬費用
- 外構工事
- 仮設工事
事前に説明があった地盤改良工事費がここで提示されます。水道やガスの引き込み工事も、この項目です。床暖房を採用した場合は含まれているかを念のため確認しておきましょう。
見積もり項目③設計料・諸手続料
設計料・諸手続料に関する主な項目は次のとおりです。
主な項目
- 設計料
- 工事管理費
- 確認申請料
- 建設住宅性能評価申請
- 長期優良・技術的審査実施
- 浄化槽申請料
- JTI適合証明書申請料
設計料は建築士に作成してもらった間取りの費用です。確認申請料は、新築工事をする際に必要な「建築確認申請」の手続きを行い確認済証の交付を受けなければいけません。そのための費用として提示されます。
JTI適合は、移住・住みかえ支援機構による「移住・住みかえ支援適合住宅」の認定です。ライフスタイルの変化にともなった上手な住まい活用が行えます。
見積もり項目④その他の工事費用
その他の工事費用に関する主な項目は次のとおりです。
主な項目
- 照明工事
- カーテン工事
- インターホン・造作家具
施主支給などを選択している場合は0円になることもあります。断っている工事が提示されていないことを確認しておきましょう。項目①~④の合計に消費税を加算した金額が建築工事費として記載されています。
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見積もり項目⑤その他の費用
その他の費用はとくになければ0円と表示されます。ただプロパンなどで工事が費用な場合は「その他の費用」として提示される項目です。以前はここに外構費用やその他の工事費用で提示された金額が算出されていました。支店や営業マンによって異なる可能性もありますが、現在は建築工事費として扱われています。
見積もり項目⑥諸費用
諸費用の主な項目は次のとおりです。
主な項目
- 契約時印紙代
- 建物登記費用
- 火災保険料
- 土地建物つなぎ手数料
- 水道加入料
- テレビアンテナ工事
住まいを建て住み始めるために必要な諸費用が提示されます。他社の見積もりと比較をし、大きな金額の違いがないかを確認しておきましょう。
見積もり項目⑦土地取得費
土地を購入して住まいを建てる場合は、この項目に記載があります。土地を購入しない場合は空白です。
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見積もり項目⑧補助金
補助金は国や地方自治体のサポートです。政策目標を達成させるために、資金の一部を補助してくれます。最近ならば子育てや太陽光発電に関する補助です。子育ての推進と環境の目標を定めていることから、達成するために補助金でサポートをしてくれます。
要件を満たして申し込みをするのが得策です。希望の内容になっているかを念のため確認しておきましょう。
住友林業の見積もりの注意点
たまに「住友林業の見積もりはわかりにくい」といった口コミを見かけます。人によっては見にくく感じる可能性もあります。わかりづらいと思った人には注意点をまとめたので参考にしてください。
補助金がもらえない可能性に注意
最初の段階で住友林業は今利用できる補助金の提案をしてくれます。ただ、補助金には申請の期限や対象者、予算などがあります。期限が過ぎた場合や対象者でなければ申込をしても補助金はもらえません。用意されている予算に達しても同様です。
以前、2022年11月に突然打ち切られた「こどもみらい住宅支援事業」の受付は多くの人に影響を与えました。もちろん住友林業が悪いわけではありません。ただ準備をしていたのに突然打ち切りになることもあります。その後「こどもみらい住宅支援事業」として再度募集を開始しました。ただ内容に振り回された人も多くいます。
補助金をあてにするのは良いのですが、必ずもらえると決まったわけではありません。もちろん営業マンが説明をしてくれますが、自分自身でもネットなどで詳しく確認しておくことをおすすめします。
見積額の増額に注意
住友林業に限ったことではありませんが、注文住宅をたてる人の口コミを見ると、「最初の見積もりよりも上がった」と声を上げる人が多く見られます。提案仕様や、建てる場所の状況によって金額は上がる可能性が高いです。
予算
- 土地の地盤改良費
- 提案仕様
- 外構工事
上記は金額が上がりそうな内容です。状況によって土地の地盤改良費が大幅に変動する可能性があります。上記に関しては、最初は低めの予算で提示をするハウスメーカーがほとんどです。オプションや外構工事にこだわるとあっという間に金額がアップします。最初の見積もりで安心をせず、その都度見積もりを確認しておくことが必要です。
住友林業で見積もりがオーバーしたときの対策
最後に、万が一見積もりがオーバーしたときの対策を紹介します。
値引き交渉を行う
住友林業で建てた人の口コミを見ると値引きに前向きなハウスメーカーだということがわかります。住友林業で建てたほとんどの人が値引きを受けています。必ず値引き交渉をしましょう。値引き交渉のコツは次のとおりです。
値引き交渉のコツ
- 値引き交渉は契約前の1度だけ
- 他社とも打ち合わせをして相見積もりを取る
- 最後は絶対に住友林業で建てたいという気持ちを見せる
値引き交渉は何度も行うものではありません。契約前の一度切りに全神経を集中しましょう。住友林業も相談に多くの時間を費やしています。契約できなければ利益になりません。だからこそ契約前の1度の交渉で大きな値引きを勝ち取る方法が得策なのです。
打ち合わせの途中は他のハウスメーカーとも相談していることを明かします。他社で契約をする可能性もほのめかしておきましょう。しかし最後は「住友林業の家が一番いいので、予算が合えば建てたい」という気持ちを全面に見せます。「値引きをしたら建てる」という態度はおすすめできません。その後もお付き合いをする会社です。最後は住友林業愛を伝えて大きな値引きを獲得しましょう。
キャンペーンや紹介制度を利用する
住友林業ではキャンペーンや紹介制度による値引きを行っています。事前に確認をして活用をしましょう。とくに紹介制度は、まだ一度も住友林業とコンタクトを取っていない人が対象です。最初に伝えておかないと活用できない割引なので注意をしてください。
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提案仕様や外構工事を抑える
値引きや割引でも予算オーバーが解消できない場合は、提案仕様や外構工事で調節するのがおすすめです。いくつかの提案仕様を諦めるや施主支給などで費用を抑える努力をしましょう。外構工事は最低限の工事にして、貯金がたまったら再度工事を依頼するといった方法もおすすめです。駐車場の整備は後回しにするなど、生活にあまり支障のない箇所は後ほど検討しましょう。
住友林業の見積もりまとめ
住友林業の見積もりは、比較的早い段階で受け取れます。ただ他のハウスメーカーと違い、5万円の支払いを済ませないと、間取りの希望を含めた見積もりが見られません。住友林業が気になるのならば、5万円の支払いがあることを知っておきましょう。
他社と比較をすると見積もりが高いかもしれません。ただ、それだけのパフォーマンスが住友林業にはあります。見積もりだけで諦めず、いろいろと相談をしたうえで決めることが大切です。